職場で上司との関わり方に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
私もその一人です。サラリーマン10年目でこれまで上司がたくさん変わってきました。
男性・女性、30代・50代、体育会系・文科系…等
バックボーンが異なる多くの上司と関わりを持ってきました。
『部下は上司を選べない』という言葉がありますが、いざ上司になった方とどのようなコミュニケーションをするのが正解なのでしょうか。
今回は上司を3つのスタイルに分けて関わり方のポイントを解説します!
まずは上司の型を分類しました。
- 「細かくチェック型」上司(マイクロマネジメントタイプ)
- 「決断が遅い慎重型」上司(優柔不断タイプ)
- 「感覚重視の勢い型」上司(直感タイプ)
特に私は①の上司が多いキャリアでした。
以下、それぞれの特徴・関わり方のポイントです。
「細かくチェック型」上司(マイクロマネジメントタイプ)
特徴は以下の通りです。
✔ 何でも細かく確認したがる
✔ 少しでも気になる点があると、すぐに質問してくる
✔ 自分の管理下にないことに不安を感じる
そんな上司との関わり方はどのようなものがあるのでしょうか?:
結論+定量的な根拠を提示!
「A案で進めます。その理由はコストが○%削減でき、競合との差別化も可能だからです。」などのように結論と根拠を提示しましょう。自分は根拠をもって定量的な考えで進めます、ということを示しましょう。上司は決裁に責任を伴うので、根拠を常に探しています。
質問される前に情報を提供しましょう。
上司が質問してくるであろう観点の情報を先出しします。ここで重要なのは上司のバックボーンと社内での役割を理解しておくことです。
例えば、経理畑の上司の場合、PLに与える影響は必ず気になります。また、上司は会社の中では、付加価値を期待されているのか、費用削減を期待されているのか、等の情報を元に上司の立場を考えましょう。自分がその立場なら?という考え方も次第にできるようになります。
定期的に進捗報告をする
「〇〇の件、今のところ順調に進んでいます!」と短く伝えるだけでも、余計な質問を防げます。これが非常に重要です!マイクロマネジメントをする上司は「●●の仕事の状態は今どうなっているの?」ということをずーーーーっと考えています。
この不安を解決してあげるという感覚でコミュニケーションをとってみるといいかもしれません。
「決断が遅い慎重型」上司(優柔不断タイプ)
特徴は以下の通りです。
✔ すぐに決断せず、あれこれ悩む
✔ 何かあったときの責任を取りたくない
✔ 「他の人の意見も聞こう」と話を長引かせる
いわゆる『進めてくれない』上司ですが、関わり方のポイントは以下の通りです!
選択肢を2~3つ用意して決断を促す
「AとBのどちらが良いでしょうか?」と選択肢を与えると、上司は決断しやすくなります。なぜなら選択肢があれば、上司はその経験から頭の中で自然と案件の整理をできることが多いからです。つまり、悩む上司には選択肢をもって言語化を促すと自分の中でアイデアを生む出すことが多いです。
上司は基本的に自分よりもキャリアがあり知識もノウハウももっていることが多いので、選択肢を複数用意して、上司に考えてもらう提案をすることは非常に有用です!
「他の部署でもこのやり方で進めています」と前例を提示する
上司が決断を迷うとき、「他の事例」や「前例」を示すと安心し、決断が早まります。特にインフラ的な企業の場合、上司の頭は『成功事例があるのか?!』という文言で埋め尽くされています。角度の高い前例を提示することが重要です。
上司の上司に事前に聞いておく
上司にも上司がいます。これが非常に重要な会社の基本的な仕組みです。『そういえばさっき雑談で●●さんとしゃべったのですが、この案件に対して○○のような感覚に感じました。』等伝えてみましょう。自分の提案が上司の上司に差し戻されることもままあります。そういう意味では時短にもつながりますので、おすすめです。
一方でそれが常になると「あいつは一段飛ばしているな」と警戒されますので、注意です。
「感覚重視の勢い型」上司(直感タイプ)
直観タイプの特徴は以下です。
✔ 数字よりも「なんとなく」で判断する
✔ 話がよく脱線する
✔ スピード感を重視し、細かい確認を嫌う
結果で出世してきた上司ですね。こういう上司は常にメリット>リスクなので考え方が違ってきます。
話の要点を短く伝える
「結論から言うと、B案で進めるのがベストです!」と最初に結論を明確にしましょう。直感タイプは、担当者の熱意や思いを重要視する傾向があります。なので、「自分はこう考えている!」を伝えると、少々粗があっても「やったらええやん!」と承認してくれます。むしろそこから細かい点を一緒に考えてくれるような上司も多いと感じました。
資料よりも口頭で報告する
文書で細かく説明するよりも、簡単に口頭で説明した方が伝わりやすい場合があります。つまり細かい資料を作っても仕方がないのです。その場合、口頭の方がいいでしょう。しかしながら数字関係等、認識の相違が許されない項目は箇条書きで資料を作りましょう。メモ書き程度で結構です。
共感を重視する
例えば、「●●さんの考え方だと、▽▽を大事にしていると思っていますので、この部分は外せないでしょう」等、上司の共感につながる部分を伝えましょう。「こいつはわかっているな」と思われることが重要です。そのために上司の共感を得る説明の仕方が大事です。
特に。いろんな会社の集合体のような職場なら「○○からきている人はこう考えると思っています・・・ 」等上司のバックボーンを刺激することも有用だと思われます。
共通して言えること
どんなタイプの上司であれ、共通して意識すべきなのは以下の3つです。
🔹 上司を味方につける!
上司は敵ではなく、自分の仕事を進めるためのパートナーと考えましょう。自分が進めたいことに太鼓判をつけてくれるという考えかが重要エス。
🔹 上司のバックボーンを考える!
どんな経験をしてきた人かを意識すると、何を重視するかが見えてきます。
🔹 リスクと同時にメリットを提示する!
上司が決断しやすいように、メリットとリスクをセットで説明する。
この3つを意識すれば、上司とのコミュニケーションが円滑になり、仕事がスムーズに進むはずです!
是非実践してみてください!